両関ブログ     
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伝統の踊りと「もてなし膳」
2009年01月25日

週末、第二回目の大吟醸の仕込みが始まりました。
隔週で行われる吟醸造り。休む暇がありません。(´−д−;`)
でも、昨日はヨンドコロナイ(?)事情があり、慌しく仕事を終了。
雪道に慎重になりながら、車である場所まで出かけました。


湯沢市の隣、羽後町は田代(たしろ)地区にある『旧長谷山邸』
旧田代村の地主、長谷山家の邸宅を改修した木造の建物で、
現在は、地域の総合交流促進施設として、利用されています。
資料によりますと、木造の母屋(写真下右)は明治15年の建築、
その母屋と渡り廊下で連結された土蔵の高楼(写真下左)は
明治35年のものとされます。(軒下は雪で埋まってます



長谷山邸 土蔵高楼長谷山邸 母屋




後で中を案内していただいたのですが、高楼はこの地域には珍しい
三階建ての木造建築で、一階部分が土蔵になっているそうです。
三階部分の広い座敷は、書院風の座敷飾りや、ガス灯(現在使用不可)
など、レトロ感一杯の造りになっていました。
建物そのものが、ちょと高台に建てられている為、眺めは抜群。
長く地域のシンボルとして「長谷山の三階建」と親しまれた事が分かります。


何故、雪深いここまでわざわざ出かけたのかと言いますと、
知人から突然お誘いを受けまして、地域の伝統食を披露するとの事。
何分「食」という言葉に弱いもので、二つ返事でOKしてしまいました。
で、前日から振り出した雪をも厭わず、車を走らせた次第。



西馬音内盆踊り




少し遅れて到着した頃には、母屋の居間で羽後町の伝統芸能
「西馬音内盆踊り」の実演が始まっていました。囲炉裏を囲んで
羽縫い衣装と彦三(ひこさ)頭巾の踊り手が舞う姿は、建物の
持つ時代感とマッチして、何とも言えずに幻想的です。


感動のうちに踊りが終わると、隣にある三間続きの座敷に移動。
羽後町に伝わる、お正月のもてなし料理の再現をいただきます。



お品書き二の膳




実はこの趣向、招待客だけの(会員制?)特別なお食事会なのだそうです。
ラッキーにも知人の席に空きがあり、お裾分けに預かった次第。
主催者は、羽後町でそば所「彦三」を営む、ご主人。
以前に面識があり、「両関さん」と覚えていて下さいました。


伝統的な郷土のお正月御膳は、全て高足膳に盛られ、しかも二の膳付き。
お品書きもご主人の手書きが添えられていました。
総勢40人はいたでしょうか。お膳をこれだけ用意するのも大変です。
時代を感じさせる器は、古くから使われてきた証でしょう。
染付けの器も、川連漆器の朱塗りのお椀も、場所の雰囲気に
溶け込んで、どこか懐かしい空間にいるような感覚でした。
料理を担当するのは、地元のお母さん達。
手料理の味わいが尚一層嬉しい「もてなし」です。


勿論、祝い膳に欠かせないのはお酒。大振りの徳利に入っていたのは
「にごり酒」でした。これも、場の雰囲気や料理にピッタリです。
酒は食と共に。料理を楽しむのは舌だけではないのです。
目で味わい、鼻で味わい、そして場の空気で味わうもの。と思います。
勿論、合わせるお酒も、その「場」や「料理」を考えて選択。
これが本当に楽しい酒宴の席というものですね。


「今の時代、伝統食を再現するのは大変。素材を調達するのが難しい。」
とご主人。『なるほど、もっともなお話しだなぁ〜。』と思いました。
そんなご主人が、私を見てにっこりと(⌒-⌒)
「実は、銀紋に茸入れで、準備している。」と一言。
茸酒です。場がすっかり出来上がった頃、オモムロに持参。
地元では「クロキノコ」と呼ばれるものを銀紋に浸けてエキスを出したもの。
香りがすごく出て、『これは酔いそう』という感じでした。
残念ながら車なので香りだけ・・・(ρ゚∩゚) グスン


〆はご主人手打ちの蕎麦を「冷がけ」で。
冷たい汁に締まった麺が絡んで、こしの強さが増します。
食べ切れなかったものはお土産にいただいてきました。
すっかり時間を忘れ、和んでしまったひと時。気が付けば外は雪でした。
帰りの車窓から見える雪景色は格別に美しく、枝を張る木々には
満開の雪の花が咲いていました。*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


(by yoko )






Comments(4) TrackBack(0) 食とお酒   地域情報
 

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この記事へのコメント

1. Posted by DESPERADO    2009年02月02日 21:43
5  伝統の「芸能」と「食」・・・時代を超えて受け継がれている姿に感嘆します。しかも、人知れずひっそりとやられているのも、味がありますね。
 「ニューツーリズム創出セミナー」という会があり、丁野先生と望月先生という方々の講演がありました。お二人とも「一粒の麦の会」のメンバーだそうで、これにも驚かされました。
2. Posted by 二日酔い!    2009年02月03日 19:43
楽しみにしてます
更新されてなく残念です
(泣)
3. Posted by yoko    2009年02月05日 15:45
DESPERADOさん、返信だいぶ遅れてしまいました。スミマセン。
丁野さんの御講演、拝聴してみたいですね。
「一粒の麦の会」…忘れてはいけないですよね。
勇気を持って、前進していきたいと思います。
ありがとうございます。
4. Posted by yoko    2009年02月05日 15:49
二日酔い!さん、コメントありがとうございます。
そして、このところサボってます。スミマセン。
時間を見つけて頑張りますね。
応援、ヨロシクお願いします。

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