一年で最も寒い“寒”の時期。ここ数日お天気も暦どおりとなりました。昨日は、秋田でも真冬日を記録。でも、蔵の中にいるといつもこんな感じで、あまり寒さも気になりません。φ(.. )今日は久しぶりに、工場を見学される方達をご案内。普段、物言わぬモロミと会話していると、つい『呂律が回るかしらん?』などと心配します。・・・( ̄▽ ̄;)市議会事務局の方々。お連れしたお客様は、香川県さぬき市の方々でした。「さぬき市」と聞いて『・・・おいしそう・・・』と思ったのは、私だけだったのでしょうか???でも、自治体の名前を聞いただけで、『おいしそう』と思わせること自体すごいことでは?と思いました。それだけ、「さぬきうどん」が全国区で知られている証拠ですね。『湯沢市』と聞いて、「おっ、酒の町!!」と言われてみたいものです。皆さん、「越後湯沢」ではありませんよ。「秋田の湯沢」ですよ。と、午前中はこんな感じで、慌しく過ぎていきました。もっと現場で酒造りを研修したいと思うのですが、自分の仕事もあったり、なかなかうまくいきません。ま、仕方ないですね。気を取り直して、午後一番で、先日仕込んだ大吟醸のタンクを覗きに行ってみました。(・◇・)ゞモロミは炭酸ガスを出しながら発酵するので、密閉はしません。ご覧のようにビニールで軽く覆いをされ、中では少しずつ発酵し始めていました。前回お話したように、「品温」が大切ですので、冷却機に冷水を循環させ、モロミの温度を下げています。ちょっと失礼して、中を拝見。φ(.. )写真上左が三日前に仕込みを終えたモロミです。右はその翌日仕込みを終えたモロミです。精米歩合と仕込み量の違いはありますが、モロミの状態(状貌と言います)が全く違うのが見ただけで分かりますね。右側は、まだ米が膨張してきた状態ですが、これも明日には少しずつ小さな泡を出して表情を変えていきます。覆いを少しだけずらして中を覗いていると、ふわっと顔を包み込むような爽やかで、フルーティーな香り。(* ̄∇ ̄*)「ふぁ〜・・・」と嗅いでいたら、ツンとくる刺激も。ウッ・・・ゲホッ。(/TДT)/ガスが出ているので当然ですね。気を付けないと。。。まだ育ち始めたばかりでも、こんなにいい香りを放つものなのですね。大吟醸酒は始めから日本酒の「サラブレッド」といった感じです。こうしたモロミは、これから毎日検体を採取し、その濾液を検査します。杜氏が午前中に採取したモロミが、ロートに入っていました。
明日の朝まで濾液を集め、比重や酸度、アミノ酸度、アルコール度数、糖分等を検査します。(by yoko )