先週から始まった吟醸造り、今期第一回目の仕込みも、明日を残すだけ。隔週で吟醸造りをする為、来週からまた再び第二回目の大吟醸を仕込みます。毎回タンク二本に並行して仕込んでいる為、本日の仕込み量が一番多く、仲仕込みと留仕込みの両方を行いました。合計515kgをタンクに仕込みます。量が多い為、蒸し上がりの時間も遅く、蒸し米を甑から取り出したのが、午前10時半を回っていました。早速、カメラをぶら下げ現場に直行。昨日と同じく、甑で蒸され取り出された蒸し米は、続いて蒸し米の温度を下げる為、放冷機で充分に冷まされます。上の写真左がその放冷機で冷まされていく蒸し米です。手前が入り口、奥のほうで蒸し米をパラパラにほぐす作業をしています。冷まされた蒸し米は、「箕(み)」という入れ物で運びます。少量ずつ仕込みタンクまで運び、足場に上がってタンクの中へと投入。杜氏が櫂を入れながら、次々と運ばれる蒸し米を混ぜていきます。留仕込みのタンクの中はご覧の状態。(写真上)丁寧に櫂を入れ、中の状態が均一になるようにします。更に、仕込み温度を検温。目標とする温度になるよう、蒸し米の冷まし方も調節されます。留仕込みが終了すると、隣の仲仕込みのタンクへと移動。こちらも同じように蒸し米を運んでタンクに仕込んでいきます。写真上は、丁寧に櫂を入れる杜氏の後姿。そして、検温。発酵は温度で変化するため、品温は大吟醸に限らず大切なものです。特に大吟醸は、低温で発酵させ、時間をかけて独特の香りを出させる為、温度管理に気を付けます。その為、スタート時点の品温が肝心になります。米とぎから始まって、麹、酒母と少しずつ進められてきた大吟醸の造り。それらが一つになるのが「初添え」「仲添え」「留添え」のモロミの本仕込みです。このモロミの仕込みだけでも、都合9日間掛かります。(二本立てですので)その殆んどが、人の手をかけて造られます。手を抜けば、モロミは正直にその答えを返してきます。より優れたものを目指す為、どの作業でも気を抜けない真剣勝負。厳寒の酒蔵の中では、こうした熱い蔵人の想いで酒が醸されています。お昼近くまで掛かった今日の大吟醸の仕込み。ヘタな写真を撮りながら、今日も蒸し米をつまみ食い。(⌒〜⌒)おいひ〜。午後からは、明日の留仕込み用の米とぎがあります。第一回目はこれで終了。使った道具を熱殺菌し、次の回まで暫し休憩。とは言え、他の酒の仕込みは勿論続いてあります。夕方、終業のベルが鳴る頃、杜氏はひとり、新蔵二階の仕込み室でモロミの温度を計っていました。育てているのは大吟醸ばかりではありませんものね。・・・お疲れ様です( -д-)ノ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(by yoko )