昨日の荒れた天気から一転、今朝はキラキラと眩しいぐらいお日様が雪に反射して、綺麗な銀世界を演出してくれました。まるで、新成人をお祝いしているかのようでした。とは言え、秋田では殆んどがお盆の時期に成人式をするので、今日成人式に臨んだ人達は、秋田市内の方達ぐらいではなかったでしょうか。二十歳から飲酒が許されるとは言え、度を越しての飲酒は控えましょうね。「お酒は楽しく、美味しく」が基本です。そんな成人の日の今日も、大吟醸酒の仕込みが続いています。一昨日の「米とぎ」に続いて、今日は洗った米を蒸す時間にお邪魔しました。朝一番、始業のベルが鳴るとすぐさま取り掛かるのが、和釜に乗せた甑(こしき)に前日洗った米を入れる作業です。更に大量の蒸気で勢い良く蒸し上げます。今日は仲仕込みに使う分だけなので、計200kgを蒸しました。蒸し上がりまで約1時間余り。早々に自分の仕事を片付けて、釜場に直行。既に蒸し上がって、蓋が外され辺り一面ご覧のようにもうもうと立ち昇る湯気で真っ白な状態でした。杜氏が甑の蒸し米を手に取り、弾力を確かめます。40%に磨かれた山田錦は、殆んどが中心部分のデンプン質なのですが、蒸気で適度に蒸すことで、外側は硬く弾力のある蒸し米になります。手にとってみると、小さな米粒が艶々と光っています。感触は普通のご飯とは違い、硬くしまって尚且つ弾力があって、軽く握ると跳ね返す力があります。冷めると更にしっかりとした感触になります。プチプチとした塊を見て連想したのが、ハタハタの“ぶりっこ”。秋田県人にはお馴染みのハタハタ。その卵を秋田では“ぶりっこ”と親しみを込めて呼びます。大きさといい、感触といい、色は違いますけど似てます。(☆゚∀゚)・・・美味しそうです。モノは試し、、、食べてみました。ちょっと硬いけど、噛むほどに甘みが出てきて美味しいです。(⌒〜⌒)蒸し上がった米は、肩に担いで放冷機へと運ばれます。これまた長く使い込まれた桶に少しずつ、まだ熱い蒸し米を入れ、交互に担いで運んでいきます。この後、適度に冷まされた蒸し米は、仕込みタンクへとまた担いで運びます。人の手が掛かる大事な作業です。今日は、午後からまた米とぎがありました。昨日よりも多く、この仕込み期間で一番多く(500kg以上です)洗米しました。明日は、その米を蒸して仕込まれる「仲仕込み」「留仕込み」の模様をお伝えしようと思います。(・◇・)ゞ(by yoko )