今朝も、辺り一面霜で真っ白でした。φ(.. )今年の秋田は、晴天に恵まれた寒い冬の始まりのようです。来週は、天気予報ものマークが多いようですが、いよいよ冬将軍がやって来るのでしょうか。さて、今日は週末の土曜日ですが、仕込みの始まった酒蔵は、曜日に関係なく、毎日が動き出した歯車のように休むことなく回転していきます。昨日仕込んだ酒母も、今日はご覧のように麹や蒸し米が水を吸って、膨張してきました。タンクの中に入っているのは、櫂棒(かいぼう:攪拌に使います)と冷温機です。冷温機の中には氷が詰め込まれています。これで、始めは冷やしながら酵母菌の増殖をコントロールしていきます。日を追うごとに温度を上昇させ、優良酵母だけを増やしていくやり方です。
中では糖化が始まり、少しずつ甘さが増していきます。甘酸っぱく、独特の味がします。次第に香りが出てきて、部屋中、果物のような香りに包まれます。(* ̄∇ ̄*)初めて酒母の香りを嗅いだときには、お米からこんな香りが生まれることに驚きました。吟醸酒でなくとも、発酵しているときの香りは一種独特です。そう言えば、酒母室に来ると思い出す懐かしい人がいます。冬の酒蔵に働きに来る人たちが、今よりずっと多かった時代のことです。今は合併して、横手市となった秋田杜氏の里、山内村から通う、モト造りのベテランがいました。とても楽しい人で、いつも周りを笑わせてくれる、ムードメーカーです。ある日のお話です。〜ある夏の日、山に出かけたところ、(山菜取りに行ったのでしょう)一本の木の根元で、とぐろを巻くマムシを発見。マムシは強壮薬として珍重される為、蛇が苦手でない人は、生け捕りにして持ち帰ります。噛まれないようにマムシと格闘、見事捕獲に成功して、家に持ち帰ったそうです。マムシはお腹が大きく、子供がいるようです。残酷ですが捌いて、中の子供を7匹取り出しました。小さい為、「どうするべ?」と思って、とりあえず7匹のマムシの子を整然と皿に並べて冷蔵庫に入れておいたとか・・・( ̄▽ ̄;)!!アハハハハ・・・。忘れた頃に、けたたましい奥さんの叫び声こっぴどく怒られたのは、言うまでもありません。(`Д´)そんなお話を面白可笑しく、話してくれたことを、時々懐かしく思い出します。「あははは、yokoちゃん笑った・・・(´∀`)」と笑顔でお話してくれました。楽しい人がいるだけで、蔵の中が明るくなりますね。今頃、どうしているかなぁ。。。(by yoko )