
毎日通う職場。そこが百年以上の歴史を持つ建物であっても、見慣れてしまうと極自然に「あたりまえ」の景色に見えるものです。ところが、お客様にとっては非日常の驚きや珍しいものを発見する場所のようです。
非日常の中に潜む、そうした物や空間は「見慣れる」ことによってその価値を「見失って」しまいがちです。そうした事に気付き、大事に磨き、人に見せる事が大切な事だと教えて下さった方がおりました。
「観光」という言葉の語源は、「観国之光、利用賓于王」、つまり(来訪者が)その国の光(素晴らしいもの、宝)を心を込めて観ること、また大切な人(来訪者)をもてなすには、自分達(地域)の光となる素晴らしいもの(誇り)を観せること、という意味だそうです。
私達両関の社員が毎日通い働くこの酒蔵の中には、そうした宝の原石が沢山あるように思えます。そうした原石を私なりの視点で見つけてみたいと思います。ちょっと頼りないインタープリターですが・・・。
大切な宝に気付くことを教えて下さったその方は、故人になってしまわれましたが、日本酒のお好きだったその方の墓碑には「酔」という文字が刻まれると伺いました。きっと天国で、お酒を飲みながら「ヘタね」と笑ってこのブログをご覧になってくれるような気がします。(by yoko)