皆さんは上の2つの画像が何だか分かりますか?一見着物のように見えますがこれは「夜着(よぎ)」といって掛布団の一種だそうです。肩がおおわれていて中に綿が入っているのでとても温かいのですが見た目ほど圧迫感はないそうです。寒い地域ではこの夜着の中に入って夜をしのいだのでしょう。今はもう見なくなってしまいましたが江戸後期から明治まで使われていて昭和初期まであったそうです。なぜ両関にこのような立派な夜着があるかというと今から約90年前の大正後期に秋田に皇族の「伏見宮貞愛親王殿下」が秋田に訪問された際におもてなしをする為に両関が特注で頼んでこの夜着を作ってもらったそうです。ただ、実際に殿下がこれをお使いになったかは定かではないそうです。今となっては確かめようもありませんが、もし使われていなかったとしても大変価値のあるものだと思います。この夜着は両関の売店の2階で展示してありますので興味のある方は是非とも両関酒造までお越し下さい。