すぐ後ろまで冬の足音が聞こえてきますね両関でももう少しで酒の造りが始まります。そこで今回はいつもと少し趣向を変えまして、弊社杜氏の武石廉太郎のインタビューをお届けしたいと思います。※尚、実際に武石杜氏は流暢な秋田弁で話していますが 今回は標準語に翻訳して掲載させて頂きます。 (聞き手・たっくん。)□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□□■□■□■□■□ −杜氏、今日はよろしくお願いします。 武石: よろしくお願いします。 −もうすぐ(酒の)造りが始まりますが、調子はどうですか? 武石: まずまずですね。今から風邪をひかないように気をつけてます。 酒造りは長丁場ですのでこの時期は私も含めて、蔵人全員 体調管理に努めています。 −今年は夏の猛暑の影響であまり米の出来がよくないと聞きますが.... 武石: まだ実際に造りが始まっていないので何とも言えませんが 今年の酒米は特に「秋田酒こまち」がそうなんですが 猛暑の影響で、銅割れ・青米(未熟米)が少なく、粒が大きいが その分乳白の傾向があるので洗米の時などに割れやすく なるかもしれませんね。 −それだと例年より神経を使うことになりそうですね。 武石: 確かにそうですが、悪いことばかりではありません。 米の出来がいいのは素晴らしいことですが、それだと 私達の手を加えなくても勝手にいい酒が出来てしまいます。 米の出来がよくない時こそ蔵人の腕の見せ所で 先ほど言ったように非常に神経を使いますし、色々と 皆で創意工夫をしていかないといけないので返っていい酒が 出来る場合があります。 (続きます)